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ATELIER HAYATO NAKAZAWA

異次元ワールド『五美術大学卒業制作展』開催中 2021年2月20日〜2月28日まで

現在六本木の国立新美術館にて五美術大学卒業制作展というものが開催されています。


多摩美術大学、武蔵野美術大学、女子美術大学、造形芸術大学、日本大学芸術学部の五つの大学が合同で卒業制作、修了制作の作品を展示しています。


毎回鑑賞するたびに『なんじゃこりゃ???』という壮大なよくわからない感で胸がいっぱいになりますが、正直いいか悪いかよりもなんなんだこれは!!!…というインパクトが強く、未開の地で初めて食べる現地料理のような言葉に詰まる感じが毎回みていて面白いです。


作品も油彩、日本画、彫刻、版画、映像、工芸…とありとあらゆるジャンルが数千点以上陳列されています。とてもゆっくり見ていたら数時間では終わりません。とにかく全容を把握するために最初は歩きながら全体を見て、気になるものがあった際には足を止めてゆっくり鑑賞しました。


では、実際に展示されていた作品を見ていきましょう!

まずはこちらから。

んんぅーっっ……。

いきなりディープなの来ましたねぇ…。全くわかりません…。

んんうぅーーーーーーーっ????。さらにディープです。結構初っ端にこれらはありました。

そしてその背後。

あちょーーーーーぉぉぉ。

サザンのアルバムに「海の YEAHー!」ってアルバムありましたよね。それが頭をよぎりました。

『ちゃんと片してね』(母)の声が聞こえた気がしました。

でもこういう普通に綺麗なものもあります。

普通に売ってそうなクオリティでした。


でも油断すると、

すぐこれです。

めっちゃ気になる。

未見の方、まだ間に合いますよ!

ひたすら無言で歩きました。

カマキリNo.5という作品でした。

1から4までのカマキリが気になりますね。

ちなみに私はカマキリを見つけられませんでした。ウォーリーより見つけにくいと思います。

サステナブル!!!今はやりの。持続可能です!



お母さん激怒です。

ガビーン。(母)

この部屋に。

下のソファを置くと、

芸術的な気持ちに浸れそう。


何度も会場でこの言葉を反芻していました。

私がいた多摩美術大学日本画科の方の作品です。しばらく見ないうちに日本画も大分変わってきたようです…。



おしゃれな六本木のマンションエントランス(行ったことないけど)とかにこうゆうのあるよね。


BIRTHDAYというタイトルでした。

おめでとうございます。

あっちっち、いろいろあっちっち。

ハッピバースデートゥーユー、を歌ってるわけではないようです。

お疲れ様です。

朝起きたら、なんてことはないよね。



普通にこうゆう水彩画もあって、個人的にはこういうの好きです。

みなさんが見ているのは、

私の大好きなお寿司…がぁぁぁーーー。


六本木のトイレがみんなこれなら誰も悪さできないでしょう。

もはやカオスな国のディズニーランドでした。


この年齢になって思うのは、美大に行きたい人が親御さんの理解を得るのは本当に難しいだろうなぁということでした。この一ヶ月後には作品展示者の大半は社会に出ることになるのですが、会社の上司や家族に俺の4年間はこれだ!!!とこれらの作品を突きつけられても困惑する気持ちはよくわかります。というかそれ以前にこれらの作品は会期が終わった後どこに置くんだ!?というのがとにかく気になります。


ここに掲載した作品は全体の100分の1にも満たない数で、ごくごくわずかな数を私が選定して掲載させていただきました。ほかにももっとおもしろいもの、過激なもの、超絶技巧なもの、たくさんの作品があります。いろんな意味で衝撃をうけるようなものばかりですが、すでに評価の定まった作家のグループ展(アートフェアなど)にはない良い悪いだけでは判断できないような若さが生み出すエネルギーが溢れていて、毎回作品の質や内容よりもその熱量に感化されます。


国立新美術館は千代田線乃木坂駅から直結しています。また同館では現在佐藤可士和展DOMANI明日展(この五美術大学を卒業した人などが選ばれたりしています)が行われています。DOMANI明日展は五美大展を鑑賞したあとに観てみましたが五美大展とはまた対照的でとても面白い展覧会でした。こちらもあらためて紹介したいと思います。


五美大展は会期が2月28日の日曜日までですので、興味がある方は是非鑑賞してみてください。毎年行きたいかは人によると思いますが、一度行ってみると行ったことない国だったけど美大ってこんな国なんだ〜!のような感覚がつかめて楽しめるのではないかと思います。


次回は DOMANI展、許寧展(最近おもしろかった作家の方の展覧会)について書く予定です。


では。ばいばーい!

あらゆる周りの心配を吹っ飛ばすような美大生の脳内観音のような作品。これは『シューショクカツドウ』なんてやってらんないっすね。

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